We shall overcome ☆沖縄からのグローカルヒストリー☆

琉球大学西洋近現代史研究室を担当する池上大祐の教育・研究活動ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史やグローカルヒストリーを学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

歴史教育

いつのまにか五月💦

今年から、歴史学系の共通教育科目名を、日本、東洋、西洋に分けるのではなく、授業スタイルや枠組みで分けることにしました。私の担当科目名は、「西洋の歴史と文化」から「歴史を考える」へ変更。グループ討論を軸に、歴史的思考力とは何か、を意識しなが…

大久野島訪問

2泊3日の旅程で、教材研究及びグローカルヒストリーのイメージをつかむための調査出張で広島県竹原市忠海の大久野島に行ってきました。10年以上ぶりの訪問でした。 「うさぎの島」として有名ですが、かつて芸予要塞として日露戦争に備えて砲台が設置され、19…

九州西洋史学会若手部会による読書会のご案内!

来週の29日(日)は、九州西洋史学会若手部会による読書会です。教職を目指す九州圏内の大学院生・学部生が一から企画してくれました!テキストは、長谷川修一/小澤実編『歴史学者と読む高校世界史:教科書記述の舞台裏』(勁草書房、2018)。西洋史以外の専攻…

遠隔の工夫あれこれ

月曜日開講の「歴史総合」は今日で第6回目が終了。15-18世紀を「太平洋の「発見」・探検の時代」とし、大交易時代→海賊の時代→啓蒙の時代に輪切りしていくというもの。宗教改革にもフランス革命にも深くは触れない一方、ブーゲンヴィルとクックの航海にはめ…

※「歴史総合」(旧カリの西洋史概論Ⅱ)の授業方法【最新版】

色々再検討して、以下のようにします。 初回〜第3回(4月13、20、27日)は、毎回講義開始時間前までに講義資料や課題論文をWebシステム上にアップし、学生はそれをダウンロードして課題をこなす、という方式にします。音声録音付きパワーポイントファイルの配…

異質だからこそ連帯する

昨日、高大連携歴史教育研究会第二部会研究会@日本大学に参加しました。第二部会で運営している「教材共有サイト」の利活用の現状と課題について議論するというのが趣旨。 高校の現場から、卓越した実践例とそれを支える教育学的知見が披露され、大いに勉強…

両輪としての「学術研究」と「実践研究」

昨日は沖縄県歴教協定例会に参加し、私も実践報告しました。共通教育科目「平和論」での私の担当分(2コマ分)の講義テーマが「核兵器の歴史」。講義内容を①原爆開発、②原爆投下目標決定、③原爆神話、④核実験、⑤スミソニアン原爆展示論争、⑥沖縄と核で構成し、…

ラピュタ帝国史研究!?ージブリ大博覧会に行ってきたー

今日はようやく、県立博物館・美術館で開催中のジブリ展に行ってきました!平日で大人ばかりでしたが、それでも多かったです。 入口付近で撮った写真です。ラピュタのOPのシーンの順番で並べてみました。最後にゴンドアにいるシータと牛が風車の側に立ってる…

出版企画に向けた合宿@嬉野温泉

福岡の研究仲間との研究合宿で嬉野温泉に行ってきました。福岡→長崎の高速バスは、武雄北方IC〜嬉野ICが豪雨による土砂災害による破壊の影響で迂回ルートによる運行でした。宿の「光陽閣」は、食事もボリュームもあって美味しかったですし、露天風呂も心地よ…

明日から京都!

先日、同僚の日本史の先生から梨を頂きましたー。 レポート採点や事務仕事の合間に研究室でさばいてさっそく食しました。瑞々しくて、爽やかな気分になれました! さて明日から6日まで歴史教育者協議会京都大会に参加し、最新の歴史教育実践を学んできます。…

「地域と世界史をつなぐー琉球・沖縄の視点からー」(研究会企画)

今夏までに新しく設立される予定の研究会の6月例会企画立案を、今年の3月ごろにおおせつかり、ずっと暗躍しておりました。このたび、プログラムが完成! 「地域と世界史をつなぐー琉球・沖縄の視点からー」 と題する企画です。 歴史実践―教育・研究・展示ー…

『地域から考える世界史』(勉誠出版、2017年)近刊!

blog.livedoor.jp 10月末~11月初旬に『地域から考える世界史』(桃木至朗監修、藤村泰夫・岩下哲典編)がいよいよ刊行されます。 本書は、2007年からスタートした「地域から考える世界史」プロジェクト(代表・藤村泰夫先生)に結集する全国の歴史研究者・…

シンポジウム/研究会3DAYS

今週末は、シンポジウム/研究会3DAYS! (1)グアム研究 7月22日(土)は、グアムから研究者を招へいしたシンポジウム。わたくしも参加している科研による企画です。登壇するわけではないのですが、全編英語なので、ある程度英語でちゃんと質問できるよう…

学術紹介「高大連携歴史教育研究会第2回大会に参加して―「歴史総合」をめぐって」

GWが終わり、研究を少しは進めることができたのですが、まだまだ未完成。この一週間死ぬ気で乗り切ります。 さて、私が所属する九州西洋史学会の最新号『西洋史学論集』第54号、2017年に、「学術紹介」として、「高大連携歴史教育研究会第2回大会に参加して…

歴史教育・大学教育の未来

昨日31日に、うちの「教育実践演習」の1コマをお借りして、歴史教育講演・座談会を開催しました。北海道の通信制高校で教鞭をとられ、長らく教科書作成・歴史教材作成に携わってこられた先生にお越しいただき、様々な知見を学生たちと共有しました。 テーマ…

歴教協沖縄大会の開催(8月5日~7日)

2016年8月5日(金)~8日(日)に、歴史教育者協議会全国大会・沖縄大会が開催されます。全国の社会科をはじめとする教員たちが、日ごろの教育実践を披露し、議論し、共有する場です。どのような教材をつくっているのか、どのような工夫がなされているのか、…

2016年度 沖縄県歴史教育者協議会総会(6月18日開催)

教材研究の場として私も参加させていただいている「沖縄県歴史教育者協議会総会」が明日開催されます。 在日米軍基地が沖縄に集中しているという「特殊性」と、世界中に800以上の米軍基地がある、という「普遍性」をどのように組み合わせて、教材化すべきか…

日本学術会議提言「「歴史総合」に期待されるもの」

www.scj.go.jp 日本学術会議が、提言「「歴史総合」に期待されるもの」を5月16日に公表しました。 「世界史」と「日本史」を融合させた新科目の設定が現在文科省で議論されており、わたくしも参加している「高大連携歴史教育研究会」でも、その内容構成、入…