怒涛の週末でした。
11月30日は九州西洋史学会若手部会歴史教育企画で、新指導要領を意識した2冊の歴史教育本の紹介(理論編)と、 コンラートの『グローバル・ヒストリー』の紹介も挟みつつの歴史総合と探究科目の異同を意識した授業紹介(実践編)がなされました。学習指導要領の「文法」に慣れておらず(ただ読解力がないだけ?)、総合と探究の違いがこれまで実はよくわからないままでしたが、今回かなりクリアになってきました。ポイントだけ言うと、前者は「変化」に、後者は「展開」に力点があるとの事。さらに前者は、世界とそのなかの日本の「相互」的関係に、後者は、日本/世界の歴史を世界/日本の歴史に「関連付け」ることに、ポイントがあるようです。どの発表も勉強になりました。
今後は、もっと教職を目指してる学生が参加・発表しやすくなるように、例えば「学習指導要領を読み合わせよう!」とか、「私の模擬授業、受けてください!」的な企画もありかなーと思ったり。もっと学生目線に立って、教育実習や教採試験を控えてる学生のニーズを掴んでいきたいと思います。
昨日の午後は日本社会科教育学会で、沖縄戦学習と日本安保学習についてに授業実践へのコメント役を担当。社会科教育学はど素人で何も知りませんが、 よかったです、で終わるのもなんだかなぁと思い、議論の呼水にするために、疑問に思ったこと(反実仮想や質の違う戦争の比較など)をはっきりと言うことに徹しました。フロアにどこまで響いたのか分かりませんが、上原専禄を尊敬している気持ちだけは伝わったかなと思います。ちなみに、口頭での説明で、口を滑らせて、カントの『永遠の平和のために』は30年戦争の経験を踏まえている、と言ってしまいましたが、カントが見てたのはナポレオン戦争でした。30年戦争を見てたのはグロティウスでした(個別に指摘くださった方、ありがとうございました。帰宅して調べなおしてミスがわかりました)。
で、学会での登壇終了後、若手部会研究報告会に合流。ほとんど聞けませんでしたが、ゼミ生たちの勇姿を見届けることはできました。いろんな大学からエントリーしてくださり、ありがとうございました。
⭐️
あ、しまった。紀要原稿の締切が11月末だった💦ということで今日は11月32日(長い11月)と思い込んで、乗り切ります💦マダ12月ジャナイヨー。