We shall overcome ☆沖縄からのグローカルヒストリー☆

琉球大学西洋近現代史研究室を担当する池上大祐の教育・研究活動ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史やグローカルヒストリーを学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

遠隔の工夫あれこれ

月曜日開講の「歴史総合」は今日で第6回目が終了。15-18世紀を「太平洋の「発見」・探検の時代」とし、大交易時代→海賊の時代→啓蒙の時代に輪切りしていくというもの。宗教改革にもフランス革命にも深くは触れない一方、ブーゲンヴィルとクックの航海にはめっちゃ触れるという思い切った構成にしていますが、万遍なく丁寧であればよいという訳でもないし、むしろ「何が触れられていないか」を学生本人に見つけてもらって、自由に「穴」を埋めもらえればOK、と割り切っています。

毎回、20〜30分あれば終える(であろう)「特定課題」というのも出しています。短い論説の要約や図式化、講義内容についての解釈、講義資料の年表に埋め込んだサイドストーリーの読み解きなどをやってもらっています。みんな、想定以上に頑張ってくれています。最近刊行された『論点・西洋史学』はその意味で非常に使いやすいですね。天佑とはこのことだ!というくらい遠隔授業で活用しています。

…その分、資料作りや録音作業でPCと向き合うことが多く、腰痛対策が喫緊の課題。ということで新ノートPCの他、このような台座を買いました。

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屈み込まず、作業できるので、とてもいいです!腰痛に負ケズ、色々思いついた工夫はどんどんトライしていこうと思います。

入校規制解除後も、ゼミや演習形式の授業もまだ遠隔限定なのですが、本を貸す、ちょっとした相談にのる、というのは僕の責任のもとで研究室ないし資料室で対応するようにしています。

 

⭐️

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…という方針の文脈から、4年次ゼミ生から個別の卒論の相談がある、ということで、そのアポの時間になったと思ったら、このような嬉しい不意打ちが!知ってるとは思ってなかったのでびっくり!三密にならぬよう最新の注意を払いつつ、祝っていただきました〜。幸先の良い42歳の幕開けです!