We shall overcome ☆沖縄からのグローカルヒストリー☆

琉球大学西洋近現代史研究室を担当する池上大祐の教育・研究活動ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史やグローカルヒストリーを学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

ゼミ共同研究の発表⭐️2Days

f:id:daimayhawks:20240309205315j:image

二日連続で、ゼミの共同研究の発表機会をいただきました。昨日8日(金)は、2017年度、2019年度にもゼミ間交流でご一緒した先生方と三度再会を果たしまして、貴重な「ゆんたく」の場になりました。哲学や心理学を学んでいる学生が多く、人間の内面に果敢に切り込んでいく姿は、とても勉強になりました。全体討論では、「経験を引き継ぐ」ことで、時間的にも社会的にも私たちは何度も「出会う」ことができるのでは、という趣旨の討論になったように思います。

うちのゼミ生はこれまでも、さまざま出来事を社会(時代)状況の中に位置づけながら整理することはしっかり丁寧にできていても、より深く人間の息づかいまで掘り下げようとする作業が、史料上の制約もあって足りず、さらっと流してしまうこともあるので、そこをもっと鍛えていきたいなぁと思いました。ゼミ生だけじゃなく、私自身の研究にも言えることかもしれません。

また、3回連続参加してくれた院生の方(学部生→修士→博士)もいて、おこがましいかもしれませんが、ある種の成長を見届ける場にもなってることを嬉しく思いました!

f:id:daimayhawks:20240309211156j:image

夜は、琉大東口近くの「あおいや」で打ち上げ。やっぱこれが対面開催の醍醐味ですよね!

     ⭐️

そして今日は、毎年エントリーさせていただいている琉球沖縄歴史学会学生報告会でした。細かな事実関係、史料や重要文献情報、実際に沖縄海洋博を当時経験された話、など昨日とは打って変わって、より専門的な意見や質問をいただきました。ゼミ生たちも頑張って振り絞ってリプライしてくれて頼もしく感じました。

f:id:daimayhawks:20240309212002j:image

世界史ないしグローバルヒストリー的要素をどう出すかゼミ生たちはこれまで必死に考えてきて、海洋博の遺産を太平洋の海洋文化に繋げようとしたのですが、あながちこの方向性は間違ってなかったようで、ゼミで助言してきた私自身も安堵しました。最後、原稿化の作業が残っていますが、ゼミ生の皆さんは本当にお疲れ様でした♪

(今回はちょっと寂しいことに、エントリーが私たちだけだったので、今後もっと学生たちが参加しやすくなるような場作りを学会としても考えていきたいと思います。)