We shall overcome ☆沖縄からのグローカルヒストリー☆

琉球大学西洋近現代史研究室を担当する池上大祐の教育・研究活動ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史やグローカルヒストリーを学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

忘年会のなかの学知共同性!

27日から実家の宗像に帰省中です。今年は原稿締切を抱えていないのでゆっくりのんびりしています。

昨日は、「地域」というテーマをともにずっと考えてきた福岡の研究仲間と博多で忘年会でした。かつての学生報告や地域共生研究所での研究活動の経験を振り返りながら、大学、学校、自治体、民間会社などのそれぞれの現場での現在の到達点(や感じている課題など)を再確認する作業をみんなでちょっとやってみよう、ということになりました。私が思いついた言葉ではないのですが、かつて大学生(私はポスドク)だったときの私たちに対するいわゆる「アンサーソング」的な「何か」を出すことで、狭い意味でのアカデミズムを越えた学知共同性の持続可能性を拓くこともできるのかな、と色々妄想中です。また、より戦略的に考えると、それが若い世代にとっての何らかのキャリア形成の参考になれば、歴史をはじめとする人文科学(社会科学)の裾野をもっと広げるきっかけになるといいかも、と思ったりしています。

私の今の生活拠点が沖縄である以上、生活実感を伴う現代認識を涵養する拠点として福岡や九州をリアルに想定するのは難しくなっていますので、私個人は「島嶼地域」という枠組みから沖縄(あるいは琉球弧)と福岡(ないし九州)を何らかの形で「つなぐ」役割を担えたら、と思います。その一環というわけではないのですが、実は年明けての2月11日に久しぶりに福岡県歴教教の学習会で報告の機会をいただきました。今後の教育研究活動を構想するためにもこういう場はとてもありがたいです。『つながる沖縄近現代史』『島嶼地域科学を拓く』もしっかり宣伝しますっ。

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というわけで今年一年間ありがとうございました。長期研修による研究活動の傍ら、例年以上に歴史教育の場面で活動できた一年でした。関係者のみなさま、お声かけくださったこと、改めて感謝いたします。それでは良いお年をお過ごしください。

 ⭐️

夜遅くなることを見越して昨日は博多駅近くの宿で一泊。蜂楽饅頭東筑軒のかしわ飯弁当を買って帰るという実家のミッションをこれからしっかりと遂行します

( ̄^ ̄)ゞ