We shall overcome- 沖縄と世界史-

琉球大学西洋近現代史(池上大祐)の教育・研究活動ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史・世界史を学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

研究モードへの助走の準備…

先日やっと前期講義関係の仕事がひと段落したので、研究モードへ。おかげさまで色々と執筆する機会、編者になる機会を頂いています。

今、構想立案段階のものも含めて3つ(広くいえば4つ)に関わっています。

1、琉球沖縄近現代史に関する入門書(1章分を担当)

2a、島嶼地域科学(学内共同研究プロジェクトの成果発表の一環として)に関する和文入門書(編者及び寄稿)

2b、同上プロジェクトの英文論文集(研究所発行の研究雑誌特別号として発行する予定のため厳密には書籍には含めず)

3、福岡の研究仲間との「地域からの歴史実践(仮)」についての論文集(編者、寄稿)

 

1では、在沖米軍基地の歴史を世界史の中に位置付ける予定

2aでは、『論点・西洋史学』の構成を参考にして全体を編むとともに、自分の執筆担当では「軍事と環境」の観点からいくつかの用語や事象を説明する予定

2bでは、グアムの太平洋戦争記念公園建設準備のための環境アセスや基地公害を事例に、アメリカ環境史研究と島嶼との接続可能性を整理する予定

3では、大学・高校・自治体で活躍するメンバーの歴史実践を「地域」というキーワードから論じるなかで、上原専禄の世界史論や沖縄県歴教協の実践の歴史を取り上げる予定

 

これ以外にも、グアム研究に関する個別論文もいくつか書きたいと思っているので、色々と積み重ねていきたいと思います。次の単著も具体的に計画せねば。

   ⭐️

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昨日、3に関わるメンバーでのオンライン飲み会で、いつの間にかワイン一本開けちゃいました。朝はなかなかグロッキーでした…。今日明日は充電期間としてダラダラしつつ、部屋掃除しつつ、積み本を読みたいと思います。いわば、「研究モードへの助走の準備」ですね(=え、結局決意だけのパターン?)

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ちなみに最近読んだこの本、泣きました。2020年度センター試験国語の小説「翳」の著者で、ちょっと話題になった原民喜の評伝です。原爆経験を綴った「夏の花」が有名ですね。琉大図書館に所蔵されてない『定本原民喜全集』全3巻を自分の研究経費で購入。こういう本は学生にもぜひ読んでもらいたいです。