We shall overcome ☆沖縄からのグローカルヒストリー☆

琉球大学西洋近現代史研究室を担当する池上大祐の教育・研究活動ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史やグローカルヒストリーを学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

トークイベント「沖縄で『島嶼地域』を科学する!」@ジュンク堂那覇店のお知らせ【6月18日(日)15:00~】

今後の日曜日に、1年前に編んで刊行した書籍『島嶼地域科学を拓く』の紹介を兼ねたトークイベント@ジュンク堂那覇店を研究仲間と実施します。

同書籍の内容や編集過程の紹介を通じて、パネリストそれぞれがどのような問題意識や探究心をもって沖縄という地域で「島嶼」を研究しているのかを伝えながら、フロアのみなさんと自由に「島嶼を/から学ぶ」ことの意味について共有する場にしたいと思っております! この経験を土台に「本と大学がつなぐまちづくり」という社会的な意味についても同時に考えていきたいと思っております。

 

ちなみに同メンバーで6月21日に、第17回小島嶼文化国際会議@宮島でパネルを組みました。私は、"'Militarized Environments' and Resilience in Guam"というタイトルで恥ずかしながら初の英語で発表します(読み上げ原稿を作らないと無理💦)。今はその準備に追われています💦持ち時間が15分くらいしかないので、細かい事実関係や論証のプロセスを細かく説明するよりも、概念・視点・枠組みなどの有効性を端的に紹介することに努めたいと思います。プログラムは以下のサイトから閲覧できます。

ISIC 2023 | SICRI

 

最後に今月末ごろから『戦争社会学研究』第7号が発行されます。昨年末に実家にも持ち帰って必死に書きあげた拙論「アメリカ太平洋地域における軍事と環境――「グローカル軍事公害史」の構築に向けて」も《特集1》に収録されております。本格的に「環境史」に一歩入り込んでみました。引き続き重要な研究テーマとして継続していくつもりです。

30-7戦争社会学研究7巻 | みずき書林

 

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学部教育/ゼミ指導では「西洋近現代史全般」、学会の主戦場は「アメリカ史」、実際の研究テーマは「(アメリカ)太平洋史」、学際的には「平和研究」「島嶼研究」「戦争社会学」に手を染めつつ、足元はどっぷり「高大連携歴史教育活動」に浸かっているという、鵺のような感じでなんとか奮闘していますが、「グローカルヒストリー」実践という意味では、すべてがつながっているのかなとも思ったり。

さてさて、学会報告準備がまだまだなので、鋭意進めます💦