We shall overcome ☆沖縄からのグローカルヒストリー☆

琉球大学西洋近現代史研究室を担当する池上大祐の教育・研究活動ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史やグローカルヒストリーを学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

締め切り日よ、永遠に延びてくれ

締め切りに追われていますが絶賛「逃避」中。ここ最近の歴史教育活動のあれこれを。

西洋近現代史ゼミ3年生の卒論テーマの骨格が以下のように定まってきました

・植民地期北米大陸におけるインディアンの食生活について

第二次世界大戦期のアメリカ女性兵士について

・20世紀アメリカの黒人差別とスポーツ(ジャッキー・ロビンソンに絞る可能性もあり)

今年は偶然にも全員アメリカ史。今後さらに深めてもらえることを期待しています。

また、ゼミの共同研究テーマも今年は「読谷村のなかの世界史」になりました。どういう研究可能性があるか学生とともに議論していきたいと思います。学生たちと今年こそフィールワークに行きたいですね。可能なら奮発して残波岬のゴージャスホテルにも泊まりたいものです!ん?レジャーじゃないですヨ、これも歴史資源の観光コンテンツ化の事例を定点観測する立派なフィールドワークの一環ですヨ。

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先日は、神戸の中学3年生の社会科授業にオンラインでお邪魔して、先方の先生と共同授業「沖縄戦を学ぶことにどんな意義があるのか」を実施しました。

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事前学習→私の解説講義という2コマ構成のもと、『沖縄戦を知る事典』から教材を作成してみました。生徒たちの感想文からも、自分の問題として考えて欲しいという私のメッセージを受け取ってもらえたと感じ取ることができました。詳細は授業実践という形で活字にできればと思います。

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締め切り、編著の取りまとめ、講義準備などでもう手一杯ですが、本だけが生命線なので、本屋にはいつも行くようにしてます。先日『もう革命しかないもんね』をゲットしました。私の研究室の社会主義アナーキズム本コーナーに架蔵しました⛏

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読む暇なくても夢はある。連帯、つながり、それも性(サガ)。疎外されても果たしてみせる。今だ!革命のとき!(・・・某アニメ2期の主題歌前口上のオマージュです)