We shall overcome ☆沖縄からのグローカルヒストリー☆

琉球大学西洋近現代史研究室を担当する池上大祐の教育・研究活動ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史やグローカルヒストリーを学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

ワシントンD.C.滞在ー研究編

9月11日から平日は米公文書館新館(カレッジパーク)に通っています。5年前と比べてところどころ変わっていました。

・45日前から訪問日の予約(チケット手配)が事前に必要(NARAのHPからアクセスできます)

・リサーチャーカード発行のためのレジストレーション(使い方についてのe-learningや名前などの登録を)を事前にしておく

・カードは紙バージョンになってqrコードで色々読みとることに

・入口で荷物検査を受けた後に、フロントで予約者リストにある自分の名前をチェックして署名する

・カタログルームは3階に移動

・4人がけだった机が2人がけに(広く使える!)

・「プルタイム」が無くなって、いつでも2カートまでリクエストできる。

・リクエストした史料がサーキュレーションに届いたら、電光掲示板に名前が載るようになった

という感じでしょうか。

 

さて、2012年の初調査以来、継続的に集めているのが、米内務省領土局(RG126)の史料群です。グアム、太平洋信託統治領、ハワイ、カリブ海島嶼領土についての記録が集まっています。この中に沖縄(USCAR)の史料も含まれているので、沖縄県公文書館が所蔵する米国側史料と重複してないか確認しながら、太平洋海域に絞って必死に撮影しています。明日からは、1960年代からのミクロネシア議会の史料を見る予定です。

それがひと段落したら、次は米海軍作戦本部ファイル(RG313)から1950年代のサイパンの記録をみてみるもりです。海軍の史料群はまだまだうまく使いこなせてなくて、リクエストしてみたらほぼ使えなかった、ということも大いにあるので、骨が折れます。逆に大量にboxをリクエストしたら、全部大事だった💦ということもあり、引き出した史料は3日経てば一度リファイル(返却)しないといけないので、撮影が間に合わない、ということも生じてしまいます。boxのリクエスト数の匙加減が、効率的な撮影のために必要になりますねぇ。

さて今週もまた頑張ります。