We shall overcome ☆沖縄からのグローカルヒストリー☆

琉球大学西洋近現代史研究室を担当する池上大祐の教育・研究活動ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史やグローカルヒストリーを学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

💐2022年度卒業・修了式&学位記授与式💐

本日、西洋史研究室から1名の修了生、3名の卒業生が巣立ちを迎えました。式典終了後、歴史学資料室にて記念品・花束贈呈&茶話会を3年次中心に執り行いました。記念品の一つが『西洋史ゼミ論集』第8号。

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全343ページのうち約半分が一本の修士論文(とても水準が高かった)という、すごくいい意味での「珍事」もありつつ、全編読み応えのある内容になっています。私自身も、巻末に以下のような言葉を今年は送りました。歴史学という「角灯(ランタン)」でこれからも色々照らしつづてけてほしいと思います!

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卒業生からは、花やお菓子を頂戴しました!明日花瓶を買ってしばらく研究室で生けてみようかな。

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(※上記写真は肖像権の許可をいただいた卒業生のみ)

少しずつコロナ以前のような卒業生を送り出す季節行事を取り戻しつつあります。今回はまだ慎重を期して、お茶菓子を食べて歓談する程度に留めました。来年度は西洋史だけではなく歴史学教室全体での「留送会」(追い出しコンパ🍻)を復活させたいですね!

  ⭐️

大学教育の本質は「研究」にあります。研究ができるようになるかどうかが全てです。研究活動を通じて、社会人に向けてどのようなスキルが身につくのか、は自分で見つけなさい、という話。そういうスキルを身につけ「させて欲しい」のなら専門学校や職業訓練学校などで頑張れば良いのです。高等教育機関における専門教育を、社会人に向けて「役にたつ」ものを教えるという意味での「実学」志向にすげ替えようとするような愚かな財界の人間たち(一部大学人も?)には、私は徹底してNOを突きつけ続けます。