最近、食をめぐるいろんな本が出てることに気付かされます。コロナ以前からも、TVの孤独のグルメや吉田類の居酒屋放浪記が人気で、古典?を紐解けば、美味しんぼやクッキングパパにその源流を求めることもできるかもしれません。
食といっても、生産する、加工する、調理する、消費するといったさまざまな局面があり、論点は多様です。コロナによる「巣篭もり」で自炊が増えたらしくて、いつも参考にしてるYouTuberさんによるレシピ本や、レシピの紹介を含む「食べること」をテーマにした漫画作品も増えてきたように感じます。アウトドア漫画もその系譜でしょうか。手元にあるのはこんな感じ。いつかどこかで講義ネタになるだろう、と気になったものを買い集めています。
研究室にもいくつか、食をめぐる文化史の文献も。ゼミ生の一人がアメリカの食文化について卒論を書く予定なので、食文化系の文献に目がいくようになっているのかもしれません。
あと、最近びっくりしたのが、「米は力だ」がスローガンとした米作りゲームまで存在していることです(『天穂のサクナヒメ』)。いつか自分でもやってみたいのですが、気になってざっとゲーム実況動画を拝見してみたら、かなりの本格的な米作りができるようです(アクションバトル要素もあってストーリー自体もとても良く最後本当に感動しました)。どうしても「食べる」ことばかりに集中してしまいますが、食物の「生産」(及び命の循環)にもフォーカスする本作は、農業、食、環境を考える上でとても良い刺激になるのではないでしょうか。米つぶを食べ残すなど、本当に言語道断ですよね。米への冒涜です。
https://www.marv.jp/special/game/sakuna/
身近なところにいろんな「世界」が転がっていて、どれだけそれらに気づいていけるのか、が、生きるということをより一層充実させるのかもしれません。会食がままならず、コロナで行動が制限されている今、こういう作品に触れてみるのも、よい探究の機会になると思います!