We shall overcome ☆沖縄からのグローカルヒストリー☆

琉球大学西洋近現代史研究室を担当する池上大祐の教育・研究活動ブログです。

札幌滞在記

札幌滞在中です。今日、沖縄に戻ります。

おとといの日本国際政治学会「部会2 アメリカ政治・外交への接近法」での発表を無事終えることができました。私の報告で扱ったグアムの「国際的にみればアメリカ国内、国内的にみればアメリカ国外」というあいまいな「境界」性を、アメリカ政治・外交研究に位置付けていくべきか、という論点が少しでも同部会に参加くださった方々にとって、何らかの考えるヒントになれば幸いです。あと先ほど、ホテルの朝食会場で、大学院時代の後輩とばったり再会。旧交を温めました。お互い今後も頑張ろう!

おとといの報告時間まで時間がありましたので、幌北橋駅近くの札幌護国神社に行ってきました。県外出張の際は、かならず近隣の慰霊碑・戦跡をめぐるというミッションがありますので、今回もそれをしっかり実践。沖縄戦戦没者慰霊碑をはじめ、アッツ島やメレヨン島戦没者の慰霊碑など、多くの慰霊碑が建立されておりました。

2日目の昨日はちょっと時間をつくって、「ウポポイ民族共生象徴空間」に行ってきました。札幌駅から白老駅まで特急で片道約1時間。思いのほか行きやすかったです。博物館展示も、言語学民俗学的な展示をべースとしつつ、通史パネルも加わっていろいろと勉強になりました。シャクシャインの戦い、クナシリ・メシリの戦いの説明を聞くと、「開拓」の名の下に現地の文化を奪っていったわたしたち「和人」の傲慢さに頭を伏すしかありません。これは私が「入植」している沖縄でも、グアムでも言えることです。

また、昨夜は北海道の高校の先生方と交流する機会もいただき、いろいろと刺激を受けました。歴史教育活動はもうライフワークですね。

 あと、しっかりご当地グルメも堪能しました! 

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今年のビッグイベントの一つが無事終わりました。再来週は日本社会科教育学会での登壇を控えていますが、それを終えるとあとはひたすら原稿書きの日々です。もう当分は包括的・論点提示型の原稿は書きません(書けません)。史料の向き合う日々を取り戻します。