横浜方面へのアクセスも良い京急蒲田駅近くの宿にいるメリットを活かし、思いつきで米軍基地のある横須賀に初めて行ってきました。どこに行こうかGoogleMapを眺めていたら、昨年度に大久野島について授業した際、学生のコメントの中で挙げてくれていた日本軍砲台跡などの戦跡がある「猿島」が目に止まり、思いつきで行ってきました。フェリーから撮った写真です。
現地につくとちょうど戦跡を中心としたガイドツアーの申し込みが可能だったので、これもまた思いつきで参加しました。以下は現地のパネル版。
もともと無人島で、中世期に日蓮がちょっと関わってたらしいのですが、江戸末期から台場として活用され、日清日露戦争期に「東京湾要塞」の一角として弾薬庫や砲台が設置されたとのことです。ツアーに参加したおかげで、普段は入れない弾薬庫跡の中に入ることができました。次の写真は、弾薬を上部の砲台まで垂直に搬入する(当時は滑車を使って)ための空間を下から撮ったものです。似たものが対馬にもあったような…。
次はフランス式のレンガ積建造のトンネル。
炭鉱跡とかでイギリス式のレンガ積みは見たことがあったのですが、フランス式は私自身は多分見るのは初めてかもしれません。で、このトンネルを抜けると、何やらジブリ映画の風景を思い起こさせる景観が。
まだ行ったことはないのですが、和歌山の友ヶ島にも似た景観があるそうですね(これも以前学生が教えてくれました)。ガイドの方もユーモアを交えながらわかりやすく説明してくださり、予備知識がほぼなかったので助かりました。
猿島行きの乗船時間を待つ間、三笠公園に展示されている「記念艦三笠」が東郷平八郎の銅像とともにででんとありました。説明版から、日露戦争に対する見方のありようが垣間見れます(「久松五勇士」像とも繋がりますね)。
猿島から戻ったら、中の展示も見てみようと思ったのですが、体力を消耗してしまい断念。次の機会に。あと米軍横須賀基地周辺を「怪しく」散策しようと思ったけど、これもまた体力不足で断念。入口の写真のみ。道中、白いセーラー型の制服姿の方を見かけました。後で調べてみたら、横須賀海上自衛隊教育隊に所属する方々だそうです。
⭐️
最後は、近くの「横須賀ポートマーケット」で、ちょっと足を休めました。ビール、うまかったです。
…「軍事化と地域社会」という観点から色々と考えさせられた1日でした。正直、色々と「これでいいのか…」とモヤモヤしましたが、まずはその地域史を知ることから始めていきたいですね。横須賀の軍港化については最近出た本を確か買ってたはず。東京出張が終わったら研究室内大捜査戦ですね。