We shall overcome ☆沖縄からのグローカルヒストリー☆

琉球大学西洋近現代史研究室を担当する池上大祐の教育・研究活動ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史やグローカルヒストリーを学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

「本土復帰」

今日(明けて昨日)は、沖縄復帰の日。

【1972年5月15日】 沖縄返還 東京、那覇で復帰式典 - YouTube

 

「本土に復帰」したことの意味を、いろいろと複雑な気持ちで考えています。一体、「どこに/何に戻った」というのだろうか・・・。「国家」と「国家」の境界線上に位置づけられている沖縄の苦悩と現実は、ハワイ、グアム、北マリアナ諸島プエルト・リコ、ブーゲンヴィル島、クック諸島など、様々な島嶼世界の歴史からも透けてみえてくるのではないかと思っています。

 

沖縄での生活も、まだまだ2年目がはじまったばかり。沖縄の歴史を、世界史や太平洋史のなかに位置づけなおす作業から、何が見えてくるのか。まずは担当している授業を通じて、学生とともに考えていきたいです。

 

 

 

第66回日本西洋史学会(於慶應義塾大学、2016年5月21~22日 )

来週5月21日~22日は、第66回日本西洋史学会が、慶應義塾大学で開催されます。

 

5月21日の公開講演は、以下のとおりです。

木畑洋一(成城大学教授)
近現代世界とヨーロッパの位相

鈴木董(東京大学名誉教授)
イスラムの衝撃と近現代西欧

 

西洋史を批判的にとらえなおす貴重な知見が得られそうで、楽しみです。

 

5月22日は、小シンポジウムや自由論題報告を拝聴し、学生への今後の卒論指導のためのストックをためておこうと思います。

 

☆学会の詳細な内容については、以下を参照ください。

第66回日本西洋史学会大会@慶應義塾大学三田キャンパス

 

 

 

ブログを開設しました。

このたび、活動ブログを立ち上げました。

西洋史近現代史に関する教育、研究、地域活動に関する実践や、基本的な学界動向、読書案内について記事にまとめていきます。

 

西洋史や世界史を現在学んでいる大学生はもちろんのこと、将来学びたいと考えている中高生の方、現場での教育関係の方々にも何かしらの案内になればと幸いですし、むしろ、わたくし自身が先人の経験から多くのことを学んでいきたいと思っています。

 

(社会に対する怒りだったり、きわめて個人的な近況については、FB等で紹介していますので、ここでは研究教育活動に特化する方針です。それでも、多少は私の問題意識や、社会に対するメッセージが漏れてくるかもしれません。)