We shall overcome ☆沖縄からのグローカルヒストリー☆

琉球大学西洋近現代史研究室を担当する池上大祐の教育・研究活動ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史やグローカルヒストリーを学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

2021年度学位授与式、無事終了

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昨日は卒業式&学位授与式でした。私はいつもはかりゆしウェアで「正装」するのですが、今回は卒ゼミ生から先日頂いたネクタイをつけてスーツで参加しました。おなじく先日いただいた色紙は、台座を百均で買って飾ってみました。なかなか映えます!

毎年ゼミ卒業生には、論集とささやかな記念品をお渡ししています。論集では、教員からのメッセージも毎年書いており、今年は、表題を“Like a bridge over troubled water"にして、つなぐ/継承する/橋渡しする、ということの意味について『鬼滅の刃』にも触れつつ、考えてみました。

記念品の中身は言いませんが「書き続けること」を大事にしてほしいというメッセージも込めています。包装も、お店にお願いしても「男性宛ですか?女性宛ですか?」と聞かれることがあり、学生の個性の本質はそこにはない、という信念(口には出しませんでしたが)から、今回はせっかくなら卒業生の研究対象にちなんで、それぞれの対象地域の言語を使おうと思い立ち、その言語の記事等を出力して不器用ながら自分で包んでみました。他者の言葉/言語(=すなわち文化)を大事にする、というメッセージの意味もあるなぁと、たった今、あと付けで思いつきました。

ただ、例年なら卒業パーティー(学生たちは「謝恩会」と言ってくれますが、自分ではなんかむず痒いので、こう言います)で最後に時間を共有するところでしたが、コロナ禍で残念ながらなしに。代わりにひとり自宅でKALDIで買ったワインで祝杯🍷。「同じ釜飯を食べる」以外の共同体(研究コミュニティ)形成の在り方を模索すべき時代になるのかもしれません。色々、考えさせられた一年でした。

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とにかく、卒業おめでとう。We shall overcome!