We shall overcome ☆沖縄からのグローカルヒストリー☆

琉球大学西洋近現代史研究室を担当する池上大祐の教育・研究活動ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史やグローカルヒストリーを学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

新ゼミ生の卒論テーマ(大枠)の確定

本日のゼミで、新ゼミ生の卒論テーマの大枠がほぼ確定しました。

 

 概要は以下の通りです。

・1920~30年代におけるアメリカの航空機(産業)関係について

・1930年代前半のナチ政権の確立過程

・ハワイアン・ルネサンス/ハワイ文化復興運動/ハワイ主権獲得運動

 

まずは、これをやりたい!というプリミティブなモチベーションを持つことを重視し、最大限、学生の最初の着想に寄り添いながら、徐々に、具体的なテーマ設定へと進んでいく計画です。ある程度、先行研究があるものに誘導することはありますが。

 

ただ、アメリカ史に関する研究入門のなかに、ハワイ史がほぼ完ぺきに無視されている現状を改めて認識しました。いわんやしかるに、グアム、プエルトリコ、北マリアナ、米領サモアおや、です。「アメリカと島嶼社会」という項目を、アメリカ史のなかにきちんと入れ込むべきか、あるいは、アメリカとは異なる、文化・政治の主体として「独自路線」でいくべきか、これもまた色々と議論がもしかするとあるのかもしれません。

 

でも、やはり基礎は大事なので、基本となる国家に関する研究入門や概説書はしっかりとフォローしておくことは欠かせません。