We shall overcome- 沖縄と世界史-

琉球大学西洋近現代史(池上大祐)研究室の教育・研究活動の記録ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史・世界史を学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

宮古島研修、2018年9月12日―14日「久松五勇士」

今年の9月12日―14日、西洋近現代史ゼミ研修として、宮古島に行ってきました。ゼミ生による共同研究の一環で、今年のテーマは「久松五勇士の顕彰方法・内容をめぐる記憶継承について(仮)」。日露戦争時に、バルチック艦隊宮古島付近に接近したという情報を、久松地区の漁夫たちが電信基地のあった石垣島まで伝令に行った、という事実が1920~30年代に国語読本の教材になったり、日本海軍による顕彰行事の対象になったりして、そのなかで「勇敢さ」や「日本への忠誠心の現れ」がたたえられてきた歴史があります。下記の写真は、1966年に建立された顕彰碑です。

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 宮古島の観光案内では、この碑のみがかろうじて紹介されておりますが、敷地内には、他にも80周年記念碑、100周年記念碑もあります。二日目の午前には、宮古島市立図書館城辺分館にある郷土史コーナーで、文献・資料調査を行いました。宮古毎日新聞に掲載されている関連記事を収集することもできました。

各時代の文脈のなかで、「久松五勇士」像がどのように変化し、受容されてきたのかを、ローカルな視座と世界史的観点から、今後も引き続き考察していく予定です(世界史的観点をどうするか、まだ私も悩んでいるところです)。

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宮古島市立図書館城辺分館での史料調査の様子。職員の方にも大変お世話になりました。

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宮古島総合博物館の会議室をお借りして、ゼミを開きました。

他にも、久松五勇士とは直接関係ないのですが、宮古島の歴史をより深く学ぶために「国立療養所 宮古南静園」内にある「ハンセン病歴史資料館」を訪問しました。元入所者の語り部の方に様々なご経験をお聞きし、館内の展示資料につきましても、職員の方に丁寧に解説していただきました。学生たちも一生懸命聞き入っていました。「研究することの意味」「歴史を学ぶことの意味」を考えるきっかけにしてほしいものです。もっと時間があれば、敷地内の様々な史跡もめぐることができたのですが、これは来年度以降の課題にしたいと思います。

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最終日は2年前にも訪問したドイツ文化村へ。訪問した3日間は、天気にも恵まれました。

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☆ おまけ ☆

合間に、前浜ビーチで海風を堪能。

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古民家を利用した食事処「島どうふ 春おばぁ」で食べた「ワーブ二汁」。とてもボリュームがあっておなかいっぱいでした。

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目の前の学生(院生)は、骨汁に挑戦していました。とても頑張っていました。

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二日目朝には早起きして、ホテル近くのパイナガマビーチでの朝涼み。まあ涼しくはなかったけど。最近集めているキャンプ用品を使ってコーヒーを入れて、一人優雅な時間も過ごしました~。あさキャン△?

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