~<沖縄のなかの≪世界史>のなかの沖縄≫~

琉球大学西洋近現代史(池上大祐)研究室の教育・研究活動の記録ブログです。アメリカと太平洋島嶼地域との関係について、(脱)・(新)・(核の)植民地主義の観点から研究しています。また、沖縄で西洋史・世界史を学ぶ意義・方法について歴史教育実践を通じて追求していく予定です。なお本ブログの記事は、あくまでわたくし個人の意見であり、所属先の方針や考えを代表するものではありません。

石垣島研修 with Typhoon ( 2017年9月12~14日)

先日、西洋史近現代史ゼミを中心として石垣島に行ってきました。

目的は、ロバート・バウン号事件(1852年)と八重山戦争マラリアのついての調査および史跡訪問です。

 

下の写真は、名蔵湾南側の岬にある「唐人墓」。ロバート・バウン号に乗っていた苦力(中国人労働者)たちが船内で反乱を起こして、石垣島に上陸したのち、この地で亡くなった128名を弔っている場所。1970年に石垣市と台湾の連携で、建立されたとのこと。

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その唐人墓の傍らには、太平洋戦争中に日本軍が殺害した米軍捕虜の慰霊碑もあります。

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次に訪れたのは、バンナ公園内にある「八重山戦争マラリア犠牲者慰霊之碑」。この周辺には様々な戦友会の慰霊碑がありました。行ってみないとわからないものです。唐人墓も含めて、こうした記念碑建立=記憶化のプロセス自体も、分析対象になりそうです。

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他にも、石垣市八重山博物館、八重山平和祈念館を訪問しました。ちなみに、以下の写真は、石垣島ゆるキャラ「ぱいーぐる」。南(ぱい)と八重山の天然記念物のカンムリワシがモチーフのようです。

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初日の最後は、ホテル近くの「石垣島ヴィレッジ」の中の石垣島鶏のお店へ。観光地とあって少し割高でしたが、一本一本の焼き鳥はとてもおいしかったです。

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しかし、二日目の13日は台風の影響で一日中ホテル待機。他の多くのお客さんが雑談しているなか、ホテルのロビーでゼミを行いました(写真を撮り忘れた)。この日はみんなで買っておいたカップ麺や缶詰、そしてホテルからの無料配布されたカレーでしのぎました。

 

そして最終日には、ロバート・バウン号が沈没した崎枝湾、石垣―台湾をむすぶ電信所の跡地、ミンサー工芸品店を訪問しました。特に電信(海底ケーブル)の歴史は「地域」からグローバル・ヒストリーを描いていくための興味深い素材となりそうです。米軍による銃撃の跡も戦争の歴史を感じさせます。

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最後に、せめてビーチには降り立ってみようということで、一枚。波は荒かったです。

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・・・という、台風に遭いながらも、充実した研修調査旅行でした。

ここでの経験を、今後のゼミ活動に活かしてほしいと願っています。