6月19日から21日まで、「応用演習Ⅱ」という授業の一環で、学生たちと北九州市校外学習へ行ってきました。この授業は、教職を目指す学生を対象とし、旅行のしおり(旅行計画書、危機管理マニュアル、役割分担表含む)を事前学習で作成し、それに基づいて「修学旅行」を企画・運営するというものです。昨年からは博学連携の一環として、博物館訪問を義務付け、高校生対応のワークシート作成を事後学習として作成してもらいます。
北九州市は、父の故郷ということもあって、私にとってはプチ地元ですが、近いからこそ行かずじまいだったところも多く、色々学べました!
ホテルが旦過市場の近くだったので、ちょっと散策。かまぼこを買い食いしつつ、街の台所の様子を堪能ことができました。
勝山公園の南に位置する大手町病院裏にある公園内に、小倉陸軍造兵廠跡の碑文がありました。関東大震災で陸軍造兵廠東京工場が壊滅し、再建よりも新築の方がコスト安ということと大陸に近いということで小倉に移された軍需工場です。
だからこそ、大戦末期のアメリカによる原爆投下目標地にもなりましたが、ご承知の通り、視界不良(天候不良による曇天説と、前日8日の八幡大空襲による白煙説があります)で、長崎へ投下されたという経緯があります。これは決して「小倉ではなくてよかった」ということではなく、「長崎と同じ苦しみを受けるかもしれなかった」とことから長崎の被爆を自分たちの問題として歴史化していこうとするいしきが、北九州文学館南側の公園内にある「原爆犠牲者慰霊平和祈念碑」からも読み取れます。
こちらは「長崎の鐘」のレプリカ。
こうした戦争の歴史は北九州市埋蔵文化センター内の戦時資料室でも学ぶことができます。小倉出身の女優・吉本美憂さんによるナレーションの映像資料では、造兵廠での労働や八幡空襲を経験した女性たちのインタビューも見ることができました。
「スペースワールド」駅付近には、東田第一高炉史跡広場や、VRによる映像視聴サービスのある八幡製鉄所本事務所展望所があり、無料で観覧可能です。兵器などの素材になる製鉄の拠点ですね。福岡居住時代は炭鉱町には何度も通いましたが、ここに行くのは実は初めてでした。
本来は「いのちの旅博物館」に行く予定でしたが、燻蒸による閉館で、緊急に、となりの「環境ミュージアム」に行きましたが、洞海湾が復活していく歴史やフードマイレージという考え方など、色々学べました。職員の方によれば、スペースワールド閉鎖後のこの地区を「東田博物館」という括りで、産業、環境、科学を学べる博物館のある街づくりを目指しているそうです。数年後行くと、大きな変化が見られるかもしれません。
最後に小倉城写真を。写真の基礎と言われている三分割法を意識して撮ってみました。どうですかね。写真はまだまだ勉強中です。
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(おまけ)
門司港に行く余裕がなかったので、自分用のお土産として買いました!食べても箱はとっておこうと思います。